競輪で失格になるとどうなるの?ペナルティや払い戻しに関することまで徹底網羅!
競輪予想サイト解体新書の検証担当「近藤 宗康」です。
今回は競輪の失格についてご紹介します。
競輪の白熱したレースには付き物の失格処分ですが、すべてを理解している競輪ファンはどれだけいるでしょうか?
失格によりレース展開や結果がまるで違うものになるため、競輪ファンとしてルールの基本を知っておいて損はありません。
そこで今回は、競輪で失格になる基準やルール、失格処分を受けた選手に待ちうけるペナルティなど徹底解説!
失格点の先にある競輪選手が恐れる最も重いペナルティや失格点ランキングもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
競輪の失格とは?失格になるとどうなるの?
競輪の失格はレース中に選手が起こした重大な違反により、着位や賞金が剥奪される罰則のことです。
競輪のレースにも厳密なルールがあり、それを場内にいる審判団がすべてリアルタイムでチェックしています。
そこで違反が疑われる行為に対し、悪質なもの・行き過ぎたもの(過度)に警告や失格といった処分が下されるわけです。
悪質と判定されなければ、相手選手が落車しても失格にならないケースも出てきます。
失格になると該当レースで取った着順や賞金が無くなるばかりか、違反点の累積により斡旋停止といった処分も受けることに!
また、失格となった選手はその時点で帰郷(斡旋・契約の解除)処分となり、その後のレースに出場できません。
開催初日で失格となれば、賞金を受け取ることなく帰らざるを得ないという厳しい処分になります。
競輪で失格になる基準やルールとは?
競輪で失格になる基準やルールには以下のようなものがあります。
- 斜行
- 押圧
- 押し上げ
- 内側追抜き
- 内圏線踏切り
斜行はコース上を斜めに走行し、他の選手の走路を妨害する行為のこと。
ラインの前を切っていくような走りではなく、あくまで危険な斜めの走行に適用されます。
押圧は他選手を内側に押し込めるもので、押し上げは逆に外側に押し出すものです。
押圧・押し上げ共に悪質なもの、レースに支障を生じさせた場合は失格となります。
内側追抜きは、外帯線内を走る選手を内側から追い抜くもの。
内圏線踏切りは、自らの意思で内圏線の内側を走り続ける行為で失格の対象。
内側追抜きや内圏線踏切りを許してしまうと、選手は誰もいないバンクの内側を走行してしまいますから失格にならないと困りますね。
それでは代表的な失格基準をさらに詳しく解説していきましょう。
押し上げの禁止
押し上げの禁止は、他の選手に対して外側に押し出す行為を禁止したもの。
ですが、押し上げそのものは競輪のレースの中ではよく見かけると思いませんか?
それは押し上げという行為に以下の失格となる基準があるからです。
押し上げにより自ら落車し、又は他の選手を落車させた場合
自ら自転車を故障し、又は他の選手の自転車を故障させて、事後の競走に重大な支障が生じた場合
特に著しい押し上げを行った場合
つまり、上記のようなレースに支障をきたす押し上げのみ失格の対象になるわけです。
著しい押し上げの一例は下記のような行為です。
- 同一選手に対して、強い当たりを執ように繰り返した場合
- 同一選手に対して、6秒程度以上継続した場合
- 自ら一方的に押圧又は押し上げを行い、内外線間の幅の4倍程度の幅に至った場合
いずれの行為も公正なレースとは呼べないので、失格という処分は妥当と言えるのではないでしょうか。
内側追抜きの禁止
内側追抜きの禁止も公正なレースをするためには欠かせない禁止事項。
外帯線の内側を走る選手を内側から追い抜く行為が対象となります。
押し上げによる落車などと違い目立たない場合もあり、ゴール後の審議対象選手の発表で場内がどよめくことも。
内側からの追抜きは危険であると同時に、内側を走った者勝ちになるため禁止・失格処分は妥当でしょう。
内圏線踏切りの禁止
内圏線踏切りの禁止は、自らの意思で内圏線の内側を走り続ける行為を禁止したものです。
他の禁止事項とは違い、他の選手が絡まずに失格となる珍しいもの。
あくまでも「自らの意思」なので、他選手の押圧によって生じた場合などには適用されません。
スタートから最終周回バックストレッチラインまでは6秒程度以上、それ以降は4秒程度以上を失格対象としています。
競輪で失格になるとどうなるの?ペナルティは?
それでは競輪で失格になると具体的にどうなってしまうのでしょうか?
競輪の違反の中で最も重い処分である失格には、各々のケースにより課せられるペナルティは様々。
代表的な失格によるペナルティは以下7つになります。
- 斡旋停止
- 特別指導訓練を受ける
- 斡旋しない処置を受ける可能性
- 失格点が加算
- 違反点が加算
- 次の日以降のレースに出場できない
- レースの賞金と順位が剥奪
それぞれ解説していきましょう。
斡旋停止
斡旋停止はその名の通り、レースの斡旋が止められてしまうことです。
レースに出場し賞金を稼ぐことが競輪選手の仕事ですから、これが一番重いペナルティと言えそうです。
ただし、失格した競輪選手がすべて斡旋停止になるわけではありません。
失格になった行為が悪質であるか、何度も同じような行為で失格になっていないか等を元に判断されるのだとか。
特別指導訓練を受ける
斡旋停止が金銭的なダメージなら、こちらは肉体的・精神的なダメージと恐れられているのが特別訓練を受けるというペナルティ。
一定期間の違反点の合計が90点を超えた選手は強制参加となる訓練です。
違反点の集計は上期(1~4月)、中期(5~8月)、下期(9~12月)に分けて実施。
対象となった選手は、伊豆修善寺にあるサイクルスポーツセンターでの4泊5日の特別指導訓練行きとなるわけです。
交通費や受講費の選手負担の他に、スマホなどの持ち込み禁止といったレース開催期間と同等の拘束をされるのだとか。
その状態で1日中講義を受けるのですから、とても厳しいペナルティと言えるでしょう。
ただし、これとは別に選手間で通称「お寺行き」と呼ばれ、恐れられている特別指導訓練があるのです。
こちらは1ヶ月以内に重大走行注意を3回も受けてしまった選手が対象。
京都府宇治市にある黄檗山(おうばくざん)萬福寺という、正真正銘・本物のお寺で行われる5泊6日の訓練です。
こちらは伊豆で行われる訓練と同じように、交通費・受講費の負担やレース開催期間と同等の拘束だけでなく・・・
座禅を組み、周辺の掃除を行い、食事は精進料理という厳しい禅の修行。
自転車に乗った訓練は一切ない上に、肉類のない精進料理では動物性タンパク質は採れず、身体機能が衰えること必至。
正に反省を促すためだけの精神修行といった感じ。
競輪選手たちが「お寺行き」と呼び、恐れている理由も分かりますね。
斡旋しない処置を受ける可能性
失格によるペナルティには「斡旋しない処置を受ける可能性」というものもあります。
これは直近4ヶ月間で一定の違反点を超えた時に斡旋停止となる可能性を指すものです。
ポイントは違反点を超えた場合、必ず一定期間の斡旋しない措置になる点。
違反点数の合計と斡旋しない処置の期間は以下の通り。
- 120点以上1ヵ月間
- 150点以上2ヵ月間
- 180点以上3ヵ月間
例えば、4ヶ月間に150点以上の違反点に達すると、2ヶ月間の斡旋しない処置を受けるということです。
また、悪質な場合は上記の点数に及ばなくても、同等の措置を受ける可能性があるのだとか。
ただし、出走回数にもよりますが、この違反点数を4ヶ月間で超えることはかなり悪質と言えるので当然の処置でしょう。
失格点が加算
失格点が加算されることも、大きなペナルティです。
失格になると違反点とは別に失格点がつきます。
失格点は「失格の回数×3点」で計算され、来期の級班を決める際に競走得点から引かれてしまうのです。
平均競走得点-失格点(失格の回数×3点)
失格点は平均の値から引かれる分、競走得点に与える影響は大きいと言えます。
そのため、失格が響いて降格してしまう選手も少なくありません。
今まで積み重ねてきた競走得点から、無条件に引かれてしまう失格点は競輪選手にとっては最悪のペナルティかも。
違反点が加算
失格となった場合の違反点も、その他の違反とは比べ物にならないほど加算されます。
違反点の一覧をご覧ください。
- 点数走行注意2点
- 重大走行注意10点
- 失格30点
このように失格だけ飛び抜けて高い違反点となっているのは、公正なレースを妨害してしまったからです。
違反点は斡旋や特別指導訓練に繋がるため、どんな競輪選手も失格だけは避けたいと思っていることでしょう。
次の日以降のレースに出場できない
失格となった競輪選手は、次の日以降のレースに出場できないという措置もペナルティのひとつ。
たとえ初日であっても、その場で帰郷を命じられるのですから、選手にとってはたまりません。
仮に決勝に乗るような活躍ができなくても、予定していた開催期間を走り切れば賞金や手当が出るわけですからね。
それが一度の失格ですべて無くなってしまうとは・・・
これも厳しいペナルティと言えるでしょう。
レースの賞金と順位が剥奪
競輪の失格には、該当レースの賞金と順位が剥奪されるというペナルティもあります。
要は「そのレースを走ったことにならない」ということです。
その上、違反点・失格点をお土産に帰郷させられるのですから、競輪選手が失格を恐れるのも無理はありませんね。
競輪で失格になった場合の払い戻しは?
それでは、競輪で失格になった場合の払い戻しはどうなっているのでしょうか?
結論から言えば競輪で失格になった場合の払い戻しは基本的にありません。
ただし、下記のような珍しいケースはレース不成立となり払い戻しも。
- スタート後25m線に到達するまでに選手が落車・負傷し、再発走が不可能
- 先頭誘導員が選手を落車
- 大量落車により賭け式が不成立となった
どれも失格による払い戻しではなく、あくまでレース不成立という点がポイント。
つまり、競輪では失格による払い戻しは無いということです。
失格となった選手も辛いでしょうが、競輪ファンが声を荒げる気持ちも分かって欲しいかも。
競輪の失格点が高いランキング(2022年4月22日更新)
ここでは、実際に競輪の失格点が高い選手のランキングを紹介していきましょう!
失格点が高い選手は、重いペナルティを免れるため、無理ができません。
この選手の心情は競輪予想にも役立てられるので、知っておいて損は無いでしょう!
失格点ランキング第3位「三登誉哲選手」
失格点ランキング第3位は三登誉哲選手です!
期 | 選手名 | 都道府県 | 点数合計 |
---|---|---|---|
100 | 三登誉哲 | 広島 | 106 |
失格が1度も無いのに、違反点数が106点ある三登誉哲選手。
相当数の走行注意を受けていると考えられます。
三登選手の違反点数は90点を超えているため、特別指導訓練に強制参加です。
失格点ランキング第2位「山口伊吹選手」「板根茜弥選手」「荒牧聖未選手」
失格点ランキング第2位は、山口伊吹選手、板根茜弥選手、荒牧聖未選手です。
期 | 選手名 | 都道府県 | 点数合計 |
---|---|---|---|
116 | 山口伊吹 | 長崎 | 110 |
110 | 板根茜弥 | 東京 | 110 |
102 | 荒牧聖未 | 栃木 | 110 |
奇しくもガールズケイリンの3選手が同じ違反点数となりましたが、山口伊吹選手、板根茜弥選手は失格が1度もありません。
荒牧聖未選手は失格が1度ありますが、3選手とも違反点数のほとんどは走行注意によるものと言えそうです。
もちろん、3選手とも特別指導訓練行きとなります。
失格点ランキング第1位「木幡幸仁選手」
失格点ランキング第1位は木幡幸仁選手!
期 | 選手名 | 都道府県 | 点数合計 |
---|---|---|---|
73 | 木幡幸仁 | 鹿児島 | 118 |
木幡幸仁選手はこの4ヶ月で3回の失格を重ねており、斡旋停止も止むを得ない状況と言えそうです。
また今期(2022年4月時点)の競走得点が68.16点ですから、ここから失格点9点を引かれると50点台の男子競輪選手となりそう。
A級3班であり48歳という年齢も考えると、木幡幸仁選手は引退も考えているかも。
競輪の失格まとめ
競輪の失格について、お分かりいただけたでしょうか?
まとめると以下の通り。
- 競輪で失格になる違反は「斜行・押圧・押し上げ・内側追抜き・内圏線踏切り」
- それぞれ悪質や過度なものでなければ失格とはならない
- 競輪の失格には斡旋停止や特別指導訓練などの重いペナルティが課される
- 競輪の失格での払い戻しは無いので競輪ファンにとっても失格は痛手
- 失格や違反点が多い選手は無理ができないため競輪予想にも反映したい
競輪の失格には重いペナルティが課せられます。
一方、競輪ファンにとっても失格によりレースが展開通りにならない、払い戻しが無いなど痛いことばかり。
競輪の魅力はレース中の白熱した攻防にありますが、失格になってしまうのだけは避けて欲しいですね。
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