競輪の脚質とは?「逃・追・両」の違いや特徴・ガールズ競輪の脚質を徹底解説!

今回は「競輪の脚質」について解説します。
脚質は出走表に「逃・追・両」と1文字で書かれていることが多いですが、脚質=常にその走り方・勝ち方をする、という意味ではありません。
この前提を押さえずに読むと、「逃=逃げ切り」「追=差し」「両=万能」と早合点しやすく、予想もブレやすくなります。
そこで本記事では、競輪の脚質について理解を深め、予想に活かすためのポイントを分かりやすく紹介していきます。
「競輪予想が上手くなりたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

1972年7月19日生まれ。日本大学中退。
元プロ競輪選手坂本典男に憧れて日本競輪選手養成所に入学。
好成績を残したが、卒業間際の競争中の事故によりプロへの道を諦めることになる。
選手時代の経験とお世話になった元関係者のコネを活かして情報精査、データ分析に力を入れて競輪の攻略に専念。
京王閣競輪で連続6レース的中を達成している。
福岡が京王閣競輪の取材に訪れたことをきっかけに出会い、趣味の話で盛り上がり意気投合。競輪予想サイト解体新書のスカウトを受ける。
競輪歴28年。趣味はクルージング。先日、船舶免許1級を取得しクルーザーを購入した。
競輪予想サイト解体新書では主に記事の執筆・データ収集、分析を担当する。
目次
競輪の脚質とは?
競輪における脚質とは、「その選手が得意とする走り方」を示すもの。
競輪公式サイトの出走表では、以下のように表示されています。

競輪では、相手関係や展開・位置取りによって同じ選手でもレースごとに取る動きが変わります。
そのため、脚質は絶対的なものではなく、あくまで傾向や目安として見るのが基本です。
だからこそ、「脚質だけで当てる」というより、脚質を使ってレースのイメージをしやすくするための材料と考えておいてください。
脚質は「逃・追・両」の3種類!
競輪の脚質は、大きく分けて「逃」「追」「両」の3種類です。
ざっくり整理すると、次のように考えると分かりやすいでしょう。
- レースで先頭を走るのが得意なら「逃」
- 前の選手を追い抜いていく展開が得意なら「追」
- 状況に応じて逃・追を使い分けられるのが「両」
まずはこのイメージで押さえておけば問題ありません。
脚質は誰が決めるのか?
脚質は、選手が自己申告して決まるものではありません。
一般的には、直近の成績やレース内容(どの位置から、どの勝ち方が多いか)などをもとに、出走表の情報として整理されます。
そのため、同じ選手でも時期やレースによって脚質が変わることがあります。
たとえば、「以前は主導権型だったが、近況は番手勝負が増えた」といったように、戦い方が変われば脚質の見え方も変わるでしょう。
ここで初心者が誤解しやすいのが「脚質は一度決まったら固定される」と考えてしまうこと。
実際には「最近の走り」が反映されやすいので、脚質は予想を組み立てる際の目安として捉えておいてください!
決まり手・戦法との違い
競輪には、脚質と似た意味で使われやすい「決まり手」「戦法」という言葉があります。
この違いを混同すると予想がブレやすくなるため、ここは必ず押さえておいてください。
- 脚質:得意な勝ち方の傾向(その選手のタイプ)
- 戦法:レース中に選ぶ手段(どう走るか)
- 決まり手:レースの結果(どう勝ったか)
たとえば「逃」の選手でも、レース中にどんな戦法を取るかは相手や展開次第で変わります。
そして、ゴールの形である決まり手も毎回同じになるとは限りません。
「逃・追・両」それぞれの特徴や強い形と弱い形を解説!
ここからは、脚質ごとに強い形(力を出しやすい条件)と弱い形(力を出しにくい条件)を整理していきましょう。
脚質は能力の優劣ではなく、あくまで勝ち筋の傾向です。
つまり重要なのは、そのタイプが噛み合う条件かどうか。
初心者は「逃だから買い」「追は買わない」と単純に判断しがちですが、ここで解説する「強い形/弱い形」をセットで覚えておけば、もっと深い予想が出来ると思います。
「逃」は主導権型
逃は、主導権を握って前でレースを作り、そのまま押し切るタイプ。
先頭付近で風を受けるため負担は大きくなりますが、その分自分のペースでレースを運びやすいのが強みです。
強い形(逃が活きやすい条件)
- 主導権を握れて、レースを自分のリズムで進められる
- 早めに踏んで後ろとの距離を作り、押し切りを狙える
- 相手が牽制し合って仕掛けが遅れ、先に動いた側が有利になる
弱い形(逃が崩れやすい条件)
- 主導権を取れず、後手に回ってしまう
- 踏み直しが必要な展開で脚を使わされ、最後に差されやすい
- 強い相手に主導権を握られ、自分の形を作れない
「逃」と聞くと、逃げ切り勝ちだけをイメージするでしょう。
ただ、実際には後方に置かれれば捲り寄りになることもあります。
大事なのは、「逃=先頭固定」と考えるのではなく、主導権を取って勝ち筋を作れるかという視点で見ることです。
「追」は位置取り型
追は、番手から好位で脚を溜め、差しやマークで勝ちやすいタイプ。
前の選手が風の抵抗を受けてくれるため、終盤まで体力を温存しやすい一方で、位置取りが崩れると一気に苦しくなるのが特徴です。
強い形(追が活きやすい条件)
- 番手や好位が取れて、最後に踏み込める形が作れる
- 前の選手を目標にでき、差し・マークの勝ち筋がはっきりする
- レースが縦長になり、前を追いかける形が噛み合う
弱い形(追が崩れやすい条件)
- 位置取りが決まらず、外を回されて届かない
- 前が不発でラインが崩れ、目標を失ってしまう
- 混戦でコースが詰まり、伸びたいタイミングで踏めない
追タイプは、「脚がある=強い」というより、勝負できる位置にいられるかが最大の分かれ目です。
初心者は「追=差しが決まる」と思い込みやすいですが、位置取りが崩れれば差しどころそのものがなくなります。
「両」は自在型
両は、展開や相手関係に応じて走り方を変えやすいタイプ。
よく「両」の選手は万能型と思われがちですが、何でも同じ精度で出来る訳ではありません。
実際には、選手ごとに得意な形があり、そこに寄せられたときに強さが出ます。
強い形(両が活きやすい条件)
- 相手関係や展開に合わせて、前でも後ろでも勝ち筋を作れる
- 主導権型にも位置取り型にも寄せられ、対応幅が広い
- レース中の変化(仕掛けの早い遅い)に合わせて動ける
弱い形(両が崩れやすい条件)
- 得意な形が定まらず、走りが中途半端になりやすい
- 相手が強く、自由度がなくなる(動きたいタイミングで動けない)
- 極端な展開(超ハイペース/超スロー)に対応しづらい
両タイプは「変えられる」ことが強みですが、裏を返せば「迷いが出る」と弱みにもなります。
だからこそ、両を見たときはこの選手は何が得意で両になっているのかという視点を持つことが大切。
そこまで見えるようになると、予想の精度も上がりやすくなると思います。
ガールズ競輪の脚質は「両」の選手が多い理由
まずは、以下の画像をご覧ください。

ガールズ競輪では、出走表の脚質がほとんど「両」になっているケースがあります。
男子競輪ではあまり見かけないこの状況が、なぜ起こるのか。
ここでは2点に絞って解説します。
「両」表記になりやすい背景
ガールズ競輪では、相手の動きに合わせて戦い方を変える選手が多く、決まり手も分散しやすい傾向があります。
その結果、脚質を1つに決め打ちしにくく、出走表の表記として「両」に寄りやすくなります。
※「両が多い=全員同じ」ではありません。得意パターンは選手ごとに異なります。
男子と同じ感覚で分類しにくいため
男子競輪はライン(並び)を前提に役割が分かれやすく、「主導権を取る役」「番手で差す役」が見えやすい傾向があります。
一方で、ガールズ競輪は男子と同じ前提で型を固定しにくく、走り方が相手関係や展開に左右されやすい面があります。
そのため、「逃」「追」と割り切るよりも、状況対応型として「両」に寄って見えやすい、と捉えると理解しやすいでしょう!
まとめ
競輪の脚質は「逃・追・両」の3種類で、得意な勝ち筋の傾向を示す目安です。
競輪の脚質まとめ
- 脚質は「逃・追・両」の3種類
- 脚質(傾向)/戦法(手段)/決まり手(結果)は別物
- 逃=主導権型、追=位置取り型、両=自在型(万能ではない)
脚質への理解が深まると、「この選手はどう勝ちやすいか」をイメージしやすくなり、予想の土台もブレにくくなります。
出走表の見方や、脚質を予想へ落とし込む手順(ラインの考え方・買い目の作り方)までまとめて知りたい方は、別記事「競輪予想の仕方」もあわせて確認してみてください。

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