競輪のギア比について徹底解説!ギア倍数が制限される理由・男女の違いもご紹介!

競輪予想サイト解体新書の検証担当「近藤 宗康」です。

今回は競輪のギア比について紹介します。

競輪_ギア比_TOP 

競輪の最大時速は約70kmです。

これほどのスピードを出すために重要なのは「筋肉」と思う方もいるかもしれません。

しかし、筋肉量が多い人が勝利する競技か問われれば、断じて否。

そこには、選手が使用する自転車も大きく関わっています。

選手が使用する自転車は「レーサー」と呼ばれ、選手自身が決められた規定内で自由にカスタマイズするのが基本。

中でも変更や調整が多いのが、競輪のギアです。

競輪のギアには「大ギア」「小ギア」というものがあります。

競輪ギア比_大ギア_小ギア

大ギアは、ペダルにあるギア。

小ギアは後輪についているギアです。

選手たちはこの大ギア・小ギアの組み合わせ「ギア比」を調整・変更しているのです。

今回は、そんな競輪のギア比について深堀していきます。

ギア比のルールや予想に役立つポイントも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

ギア比とは?

早速、ギア比とはなんなのか。

説明します。

ギア比とは、大ギア・小ギアの組み合わせを数値化したもの。

大ギア÷小ギアでギア比を計算します。

例えば、大ギアが50・小ギアが15だった場合「50÷15」でギア比は3.33です。

競輪選手が使用する自転車は、一般的なロードバイクとは異なり変速型ではなく固定型。

そのため、レース中にギアを変更することはありません。

これだけを聞くと、ずっと同じ物を使って走っているのかと思いがちですが・・・

大ギア・小ギアのサイズは複数あり、組み合わせによって重さが変わります。

それに加え、選手の筋肉量は選手によって様々。

コンディションもその日によって変わってきます。

だからこそ、ギア比を調整してその日の自分に合ったものを使いベストな走りをする。

ギア比は選手の走りに直結する重要なポイントという事をしっかりと覚えておきましょう。

ギア比の大小について

選手が使用する自転車のギアも、一般的な自転車のギアと同じです。

ギア比の数値が低ければ軽く、ギア比の数値が高ければ重くなります。

軽い・重いは、感覚値ではなく、しっかりとした2つの理由がありました。

  • 自転車の進む距離
  • 人間の力

ギア比が小さければ、ペダルを1周漕いだ時に車輪が回る長さ(自転車が進む距離)が短い。

短い距離を進むのには力が少なくて良いため「軽い」のです。

反対に、ギア比が大きければペダル1周で進む距離は長くなります。

当然、短い距離を進むよりも力が必要。

そのため、ギア比が高いと「重い」ということです。

2014年にギア比が制限された!理由をご紹介!

1948年に競輪が開催され以降、ギア比に関するこれといった規定はありませんでしたが、2014年にギア比の最大値に関する規定が設けられました。

その理由は以下の2つ。

  • 選手間の力量の差を少なくするため
  • 落車リスクを抑えるため

それぞれ詳しくご紹介します。

選手間の力量の差を少なくするため

ギア比が大きいと力が必要ですが、早く走ることができます。

筋肉量が多い選手であれば、ギア比を大きくしてスピードを速くするのが得策でしょう。

しかし、それでは筋肉量が多い選手が勝利してしまう。

このように、一見ギア比は自分に合ったものを使うのが良いと思いますが、体格には個人差があります。

比較的力のない選手は軽いギアで必死に漕ぐ一方、力のある選手は重いギアで速度を上げる。

これではレースが単調化し、ファンにとってもつまらない競技となってしまいます。

そんな問題を解決すべく出たのが、2014年のギア比の規定です。

結果、単純な筋肉量では勝負がつかないファンが楽しめる競技へと進化しました。

落車のリスクを抑えるため

競輪場のバンクには「カント」というものが設けられています。

このカントは、選手がスピードを落とさないで走ることができるために設計されている傾斜のこと。

曲がる箇所に傾斜があることによって、スピードを出しても遠心力に負けることなく走ることができます。

しかし、ギア比の規定がなかった頃は曲がりきれず膨れてしまい、結果落車につながることも。

時速70kmで転べば命に関わります。

そんなリスクを避けるために、スピードが一定以上出ないようにする。

競輪のギア比の規定は、力量の差だけでなく選手生命を考えたものでもあるのです。

ギア比のルールは男子競輪とガールズケイリンで違う!それぞれの特徴を解説!

現在、しっかりとした規定が設けられている競輪のギア比ですが、男子競輪・ガールズケイリンで異なる点があります。

  • ギア比の最大値
  • ギア比のパターン

それぞれ詳しくご紹介します。

ギア比の最大値

男子競輪とガールズケイリンのギア比の規定は、最大値が異なります。

ギア比
男子競輪 ガールズケイリン
最低値2.75 最大値4.00未満 最低値2.75 最大値3.80未満

男子競輪の場合、ギア比の最大値は4.00。

ガールズケイリンのギア比の最大値は3.80です。

これを超えてしまった選手は出走できない他、失格・斡旋停止などの処分が下されます。

1人でも破った場合、その選手が勝利する可能性が高いだけでなく、事故が起きるリスクも高まる。

仮に混戦しやすい最終直線などで落車が起きた場合、他の選手も巻き込まれ大事故へと発展してしまいます。

加えて、重要になるのが男女の元々の力量の差。

ギア比の最大値が同じ場合、ガールズケイリンでの力量の差は顕著に表れ、事故などのリスクも男子の比ではないでしょう。

これらのリスクを最大限抑えらるように、競輪のギア比は男女別で設定されているのです。

ギア比のパターン

ギア比の最大値は決まっていますが、大ギア・小ギアは複数あるためパターンも多くあります。

男子競輪の場合、ギア比のパターンは以下の通りです。

男子競輪_ギア比_パターン

男子競輪の場合、使用できるギアの最大値は、大ギア55/小ギア14の3.93。

延べ48パターンあります。

一方、ガールズケイリンのギア比のパターンは以下の通り。

ガールズケイリン_ギア比_パターン

ガールズケイリンで使用できるギア比の最大値は、大ギア53/小ギア14の3.79。

パターン数は42と男子競輪よりも少なく設定されています。

ガールズケイリンが男子競輪よりも順当な決着がつきやすいのは、このギア比のパターンの量も関係していると言えるでしょう。

競輪のギア比は当日に変更する場合がある!

keirin.jpなどの公式サイトで掲載される出走表。

選手の出身や競走得点の他、選手が使用しているギア比の記載もされています。

出走表はレース開催前日までに掲載されることが基本。

当然、ギア比もレース前に決められています。

しかし、ギア比に関する規定は最低値と最大値のみ。

そのため、当日にギア比を変更するという選手もいます。

その場合は、当日の脚見せなどで放送されるため周知できないことではありませんが、出走表の数値が変更されることは基本的にありません。

ギア比は選手の走りに直結するポイントなので、出走表だけでなくレース中継も気にした方が良いでしょう。

競輪予想にはギア比も重要!その理由を徹底解説!

ここまでご紹介してきたギア比は競輪の基礎知識の1つですが、競輪予想においても重要なポイントの1つになります。

なぜなら、ギア比の数値によって選手の思惑を推測することができるからです。

例えば、前回のレースまで比較的軽めのギア比を使用していた選手がギア比を上げた場合。

その選手は筋肉量が増えたことにより、重いギアも扱えるようになったと考えられます。

これまで逃げに専念していた選手であれば、カントをうまく使った捲りを考えていると予想できるでしょう。

反対に、普段ギア比が高い選手がギア比を下げた場合。

その選手はコンディションが良くない可能性が考えられます。

落車などを起こしてしまった選手に多いケースです。

その選手のコンディションが良場合は、小回りが効きやすい軽めのギアで混戦するポイントをうまく交わすことを考えていると推測できるでしょう。

このように、ギア比1つだけでもレース展開を考えることができます。

競輪予想において重要な要素なので、ギア比もしっかりと確認するようにしましょう。

競輪のギア比まとめ!

今回は、競輪のギア比についてご紹介してきました。

いかがだったでしょうか。

まとめると今の通りです。

  • ギア比とは大ギア/小ギアを組み合わせた数値のこと
  • ギア比が高いと早く早く漕ぐことができるが力が必要
  • ギア比が低いとペダルが軽くなるが漕ぐ回数が多くなる
  • 2014年にギア比に関する規定が設けられた
  • 男子競輪のギア比の最大値は4.00未満
  • ガールズケイリンのギア比の最大値は3.80未満
  • ギア比は競輪予想において重要なポイントの1つ

競輪予想は情報勝負です。

今回紹介したギア比も、選手の思惑やコンディションなどを推測できる重要な要素。

見ておいて損になることはないので、しっかりと確認しておきましょう。

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