ヘルメットが競輪選手の命を守る!メーカーやヘルメットの重要性を解説!
競輪予想サイト解体新書の検証担当「近藤 宗康」です。
今回は、競輪選手のヘルメットについて紹介します。

競輪は、約70km/hものスピードが出る競技。
そのため選手は自分の身を守るために、ヘルメットの着用が義務付けられています。
ですが、競輪で使われているヘルメットの事を詳しく知っているという方は少ないのではないでしょうか。
ということで!
今回は競輪のヘルメットの重要性や、メーカーなどを解説していきます。
目次
競輪選手のヘルメットってどういうもの?

競輪選手が着用しているヘルメットとはどういうものなのでしょうか。
競輪用ヘルメットは「オートバイ用ヘルメット規格」をもとに競輪自転車用に特別設計されたものです。
ポリスチレン充填の硬質外殻構造で、小さな通気口が設けられています。
ヘルメットの衝撃エネルギー吸収能力は、発泡ポリスチレンの厚みを増す事で高める事ができますが、これにより厚く重くなり、装着するには暑くなってしまうのが欠点です。
少し難しい説明をしましたが、選手が競走で被っているヘルメットは、どれも似たような形をしています。
これは、競輪は公営ギャンブルの1つなので、使う機材によって差が出てしまっては公平性がなくなるためです。
なので、競輪選手が使うヘルメットはどれも同じような形状をしていて、風の抵抗などを重視したものではなく、安全性が高いものを使用することが重要。
”NJS(日本自転車振興会)公認”となったもの以外使用はできません。
競輪選手はなぜヘルメットをしているの?落車による事故が頻発

競輪選手がヘルメットを着用する一番の理由は、安全性の確保のため。
もし、ヘルメットを装着してなかったとしたら非常に危険で、レース中に落車すると場合によっては頭から落ちる事もあります。
頭から落ちた事が原因で、意識不明の重体になってしまったり、死亡してしまった事例もあるほど。
安全性を考慮してヘルメットを付けていても頭へのダメージは非常に大きいものなので、気をつけなければなりません。
このような危険な落車で、頭部への致命傷を防ぐために競輪選手は、必ずヘルメットをかぶって競走をしています。
そして、一度でも落車をしてしまうと落車時に使用していたヘルメットは、競走で使用出来なくなるのがルールです。
落車の影響でヘルメットが割れたりしたら当然ですが、ヘルメットに傷ひとつ付いていなくても交換になります。
それだけ、競輪はヘルメットが重要だという事です。
現在ではヘルメットも安全性が向上してきましたが、昭和40〜50年代くらいまでは通称「おかまヘルメット」と言われる後頭部も耳もむき出しのヘルメットが使われていました。
その時は、本当に多くの選手が落車で怪我をしています。
「競輪選手は落車して鎖骨折ったら一人前」
という言葉もあるほどです。
このように落車事故が頻発していたからこそ、ヘルメットの必要性や安全性が高まっていった事でしょう。
競輪は常に死と隣り合わせ!競技中になくなった選手もいる
競輪は自動車と同じくらいスピードが出る非常に危険な競技。
もし、そのスピードで落車しアスファルトのバンクに叩きつけられたら大変な事故になる事は容易に想像が出来るでしょう。
今はヘルメットだけではなく、プロテクターもしている選手が多いので、より安全性は高まってきたと言えます。
ですが、それでも落車をして大怪我をしてしまう選手がいるのが現状です。
擦過傷や骨折なども大変な怪我ですが、過去にはヘルメットをしていたのにも関わらず、亡くなってしまった選手もいます。
次は、過去に競走中に亡くなってしまった選手と、そのレースを紹介します。
第51回オールスター競輪【2008年9月】
2008年9月11日、一宮競輪場で行われた第51回オールスター競輪7Rに栃木県所属の内田慶選手が出走していました。
最終周回2センター付近で事故は起こります。
内田選手は主導権争いに敗れて後退していく選手と、後方から捲りにいく選手の3番手を追走していた選手の間に挟まれて落車してしまいました。
この時、他車との接触により前輪のワイヤースポークが全壊し、車体ごと前のめりに崩れ落ちてしまいます。
顔面からバンクに叩きつけられたことが、致命傷になり亡くなってしまいました。
競輪のヘルメットの種類は?メーカーもご紹介!
競輪選手が使用しているヘルメットはNJS公認のものなので、どれも同じような形をしているのが基本です。
ですが、競輪で使われているヘルメットにはARAIとDICの2種類あり、選手個人が好みで選び使用しています。
かぶり心地や、人によってはかぶった際にサングラスなどがずれないかなど少しの違いから選びますが、性能の差はありません。
ということで、次は競輪ヘルメットのメーカーを紹介をしていきましょう。
ARAI

ARAIと言えばバイクのヘルメットとしても有名なので、バイク好きな人は知っているメーカーではないでしょうか。
主にオートバイ、自転車競技用のヘルメットメーカーとして知られていて、元は公営競技のヘルメットを中心に生産されており、一時は圧倒的なシェアを誇っていました。
現在は、競輪およびオートレースにおいて他社製の使用も認められていますが、競馬と競艇については独占状態が続いています。
また、古くからあるメーカーなので、競輪選手でもベテラン選手が好んで使用している印象です。
DIC

DICというメーカーを知っている人は少ないのではないでしょうか。
DICは元々、総合化学メーカーで多彩な技術を利用し複合化させ、ヘルメットの開発にも取り組んでいる会社でした。
主に工事用や工業用ヘルメットを作っている会社なので、使った事があるという方もいるかもしれません。
ARAIに比べると新しく参入してきたメーカーなので、競輪では新人選手が多く使っている印象です。
気になる選手が、ARAIかDICどちらのメーカーを使っているかを競走中に見分ける方法も伝えておきましょう。
ヘルメット前方が丸くなっていればARAI、角ばっていたらDICと覚えておけば見分けられるはずです。
カブト(kabuto)

競輪用ヘルメットではないですが、カブトというメーカーもご紹介しておきましょう。
カブトは自転車競技用のヘルメットを作っている会社です。
多くは自転車のロードレースや、トラック競技のヘルメットとして使用されています。
プロ仕様から子供用まで扱っているメーカーですので、興味がある方は調べてみてはいかがでしょうか。
競輪のヘルメットは販売されているの?販売店もご紹介!
ここまで、ヘルメットの必要性やメーカーについて解説してきました。
これを見て
「自分も競輪用ヘルメットが欲しい!」
と思われた方もいるのではないでしょうか。
競輪用ヘルメットは、一般の方も買う事が可能です。
販売店をご紹介しましょう。
群馬県にあるサイクルショップTAKIZAWAさんで購入できます。
通販もやっているので、興味がある方は一度見てみてください。
また、このショップではヘルメット以外のNJS公認パーツも売っています。
競輪用ヘルメットの値段は6,000円〜10,000円といったところで、思ったより高くはありません。
中古でも良いからもっと安いのが欲しいと言う方はメルカリや、ヤフオクなどで「競輪ヘルメット」と検索してみましょう。
今は競輪選手もフリマを使っていると聞くので、もしかしたら現役の競輪選手から買える事もあるかもしれません。
競輪のヘルメットのまとめ

今回は競輪のヘルメットについて解説してきました。
競輪は約70km/hものスピードが出る競技で、落車すると大事故になりかねません。
ヘルメットをしていても死亡事故が起きてしまう場合もあります。
ですが、競輪選手の命を守るためにもヘルメットは絶対に必要です。
事実、ヘルメットをしていたからこそ守られた命もあります。
命の危険と隣り合わせで走っている競輪を、色んな角度から見てみるのも面白いかもしれませんね。